佐々木禎子さんの夢と平和の子の像
写真は「原爆の子の像」という像である。平和公園に広島駅から市電でやってきて「原爆ドーム前」で降りた者は、原爆ドームを見た後、資料館に行く途中で出会うこととなる。
この像のモデルとなった少女、佐々木禎子さんは被爆者で、走ることが好きな大変元気な少女だった。ところがある日、白血病に倒れ、入院生活を余儀なくされる。ある日、折り鶴を千羽折れば何でも願いが叶うという話を聞き、病床で病気の回復を願い、折り鶴を折り続けたが、1100羽あまり折っても病気は治らず、禎子さんは亡くなってしまった。(964羽だったとの有力説あり)
この話を聞いた広島の小学生や中学生が中心となって募金運動をして立てられたのが、この「原爆の子の像」なのである。原爆とは、このような純粋無垢な少女の将来をも奪ってしまったことを、忘れてはならない。
(01/08/22)